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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

バカになれ! カリスマ・エンジニア「ゼロからの発想術」

著者:水野和敏

発売元:文藝春秋

 

目次

第1章 ミスターGT‐Rの世界を制した仕事術

第2章 発想術―本質=ゼロから考えよう

第3章 ゼロリセットで創造力を磨く

第4章 バカになれ!人生をイノベーションしよう

第5章 アジア圏へ!―自動車産業の新ステージ

 

感想

 

著者は、元日産GT-Rの開発責任者ですわな。

ちなみに、サブタイトルは

カリスマ・エンジニア「ゼロからの発想術」

ですわ。

 

基本に立ち返り、基本に忠実で、一気に攻めるという考え方は素敵ですわ。

そんな本書の中で心にハマったのはこんなところ。

 

ブランドとは時間が経っても、価値が下がらないもの。むしろ時間によって勝ちが増すものだ。

 

という14ページの記述だわ。

 

良い物だけを作ればいい、たくさん広告を打てばいい・・・ブランドになるためによく取られがちな手法だけれど、そんなものじゃブランドにはならないということですわな。

 

会社というものには実体がない。人がいなければ会社なんてただの箱だ。逆に言えば人を動かせば会社は動く。どんなビックカンパニーが相手でも、そこにいる人を攻略するという発想で臨めばいいのだ。

 

という24ページの記述。

やっぱ、会社は人なんだよ。人で決まるんだよなぁ。

あと、交渉事に関する素敵な記述が26ページにあった。

 

相手の痛いところをグサッと突きながら、新しい未来も見せてあげる

 

と。

あと51ページにあるこの記述もだね。

 

未来に向けてゼロからものを作ろうとすれば、自分がリーダーになるしかない。フォロワーの立場で新しいものを提案するなんてことはあり得ない。

 

いわゆるファーストペンギンだな。

いつもファーストペンギンとなることを心に決めて仕事をしていると面白いのよね。

で、そんな新しい仕事をするための心得が55ページに書かれている。

 

途中で予定を変更する可能性をあらかじめ想定しておくのは、未来に向かう仕事をするときには極めて重要だ。「ここまで行ってダメだったら引き返す」と決めておくことで、肩の力が抜けていい仕事ができることもある。ところが、「一度決めたことは貫徹しなければならない」という馬鹿の一つ覚えで仕事をすると、たいてい失敗する。

 

さすが、ミスターGT-R

キャラを貫き通せるだけの技術力と仕事力はこうやって作られていったのですな。