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日本の自動車レース史 多摩川スピードウェイを中心として

著者:杉浦貴彦
発売元:三樹書房

 

目次

日本での自動車競走のはじまり 黎明期

日本自動車競走大会(その1)萌芽期

日本自動車競走大会(その2)本格始動

多摩川スピードウェイ

戦後のレース/発掘された写真

多摩川スピードウェイの想い出(寄稿)

今に生き残ったレーサーたち

年表 日本の自動車レース史・戦前編

レース・リザルト(戦績表)

多摩川スピードウェイの跡地

日本自動車競走倶楽部会則・競技規則他

 

感想

著者はトヨタ博物館元館長。


やっぱ、博物館の館長ってすごい博覧強記なのね、と思う。

 

自動車レース史と銘打っているわけで、ここに登場するのは船橋サーキット川口オートレース場以前のお話。

 

新丸子の河川敷に多摩川サーキットがあったのは知っていたけれど、洲崎の埋立地にもサーキットあったのね。

 

欧米に比べると、大正&昭和初期の工業力は劣っていたけれど、レーシングカーを購入し、国内でレースをするほどの資金力と文化はあった、と。

 

ま、90年代後半のインターネットの世界と同じで、ベンチャーなせかいだったのね。で、そんな世界で腕を磨いていた若者が本田宗一郎であった、と。

 

アート商会の丁稚が多摩川サーキットで腕を磨き(っても、大クラッシュだけど)、その後、鈴鹿サーキットや、ツインリンクもてぎを作るとなると、イロイロ考えさせられますな。

 

 

 

タイトル:日本の自動車レース史
著者:杉浦貴彦
発売元:三樹書房
オススメ度:☆☆☆☆(良い本ですね)