著者:杉浦貴彦
発売元:三樹書房
目次
日本での自動車競走のはじまり 黎明期
日本自動車競走大会(その1)萌芽期
日本自動車競走大会(その2)本格始動
多摩川スピードウェイ
戦後のレース/発掘された写真
多摩川スピードウェイの想い出(寄稿)
今に生き残ったレーサーたち
年表 日本の自動車レース史・戦前編
レース・リザルト(戦績表)
多摩川スピードウェイの跡地
日本自動車競走倶楽部会則・競技規則他
感想
著者はトヨタ博物館元館長。
やっぱ、博物館の館長ってすごい博覧強記なのね、と思う。
自動車レース史と銘打っているわけで、ここに登場するのは船橋サーキット、川口オートレース場以前のお話。
新丸子の河川敷に多摩川サーキットがあったのは知っていたけれど、洲崎の埋立地にもサーキットあったのね。
欧米に比べると、大正&昭和初期の工業力は劣っていたけれど、レーシングカーを購入し、国内でレースをするほどの資金力と文化はあった、と。
ま、90年代後半のインターネットの世界と同じで、ベンチャーなせかいだったのね。で、そんな世界で腕を磨いていた若者が本田宗一郎であった、と。
アート商会の丁稚が多摩川サーキットで腕を磨き(っても、大クラッシュだけど)、その後、鈴鹿サーキットや、ツインリンクもてぎを作るとなると、イロイロ考えさせられますな。
日本の自動車レース史―多摩川スピードウェイを中心として 大正4年(1915年)−昭和25年(1950年)
- 作者: 杉浦孝彦
- 出版社/メーカー: 三樹書房
- 発売日: 2017/04/05
- メディア: 単行本
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タイトル:日本の自動車レース史
著者:杉浦貴彦
発売元:三樹書房
オススメ度:☆☆☆☆(良い本ですね)