目次
インテリジェンスとインフォメーションの違い
正しい情報を取るための二つのルール
インテリジェンスとランチ
天に宝を積む
いい本の選び方、いい読み方
インテリジェンス的情報収集術ー新聞と嘘
ローンとホノラールと貨幣の品格
人間として失ってはいけない大切な感覚
聞き上手になる
相手についている「見えない値札」を見抜く
小さな嘘で相手を見抜く
異業種交流会は夢への架け橋!?
オウム返し話法とお金の哲学
人脈のメンテナンスと耐エントロピー構造
テクネーとエピステーメー
感想
この本はワタシの読書の指針担っているというか、方針になっている本ですね。
素敵です。
本書の中で刺さったのは、12ページ
インフォメーションはそこら辺にある情報なのです。どんなものでも、全部インフォメーションです。それに対して、インフォメーションを拾うときに、取捨選択が行われて、さらに選択されたインフォメーションをどう見るかということで、評価がなされた情報がインテリジェンスなんです。インテリジェンスを仮に情報とすると、インフォメーションは情報資料ということになります。
それと13ページ
わたしの周囲にはインテリジェンスにまで調理できるインフォメーションは溢れているのに、多くのビジネスマンがインフォメーションをインテリジェンスに変換できないでいるのですね。
それはあなただからだろう、という気もしなくはありませんが、自分の頭で考える癖をつけろということですな。
で、58ページ
私が、私がと自分を売り込もうと、覚えてもらおうと自己アピールに躍起になる人がいますが、対人関係においてはまず、がっつきすぎないことです。がっつき過ぎると結果的に損をします。なぜならば、やがて反発をくらうからです
はい。
心に深く留め置きます。
で、59ページ
自分の魅力を向上させるために何が大切かというなら、端的に「儲けた銭をばら撒く意思があるか否か」という点につきます。ちゃんと儲けて人々に奢る気概があるのか?皆に、もっといえば社会に還元しているか?ここですね。真のトップ、人間的魅力のある人間は皆やっていることなのです。
宵越しの銭は持たないじゃないですが、なんとなくわかります。
金は天下の回りものってことですよね。
で、75ページ
頭が悪くなる読書は、依存症系、マニア本の読書です。全体のストーリーは関係なく、自分の溺愛する部分だけで、興奮するような読み方です。
あ、それ非常に分かります。
本が好きなのに、考え方が変な人って、みんなそうです。
81ページ
精読した本の中で、これは凄いと思ったらノートに書き写すことです。そして、しばらく時間を置く。これは発酵させると言い換えてもいいでしょう。この作業は絶対に必要です。
そそ。
重要。
このブログがそうw
で、214ページ
自分の具体的な経験には限界がある。それ意外に小説とノンフィクションから得られる疑似体験の知識があれば、それを補うことが十分できます。戦場に投げ込まれたインテリゲンチャ(ロシア語で知識階級のこと)は小説好きのほうが生き残れる可能性が高いのです。インテリジェンス・オフィサーは通常外交官や官僚に比べて小説をよく読んでいます。
それはよくわかるわ。
自分の頭だけじゃ無理だし、他人の知識だけでも無理。
いろんなところから情報を集めてきて、自分で考えるからなのでしょうな。
で、218ページ
人間の行動には4つのパターンがある。
1)やるべきことをきちんとやる
2)やるべきことを中途半端にしかやらないか、まったくやらない
3)やってはいけないことをやる
4)やってはいけないことをやらない
人たらしの条件は1)と4)、すなわち「やるべきことをきちんとやり、やってはいけないことを絶対にやらない人」になることである。
そんな本書を読んでいたら『コミュニケーション的行為の理論』を読みたくなりましたな。
タイトル:人たらしの流儀
著者:佐藤優
発売元:PHP研究所
おすすめ度:☆☆☆☆☆(さすがですな)