著者:山崎将志
発売元:日本経済新聞社
目次
プロローグ 仕事オンチはaを知らない
第1章 私たちには時間が余っている
第2章 成果の出し方は洗濯機が教えてくれる
第3章 「やるべきこと」は結局やらない
第4章 大事なことはすべて教科書が教えてくれる
第5章 あの人の話はなぜ面白くないのか
おわりに
感想
なかなか面白い本ですな。
はまったのが48ページ
好きなモノというのは性能や特性だけでなく、ヒストリーまで知っている。ヒストリーからは哲学が伝わる。だから、ビジネスをやるにおいては哲学を伝える努力というのが大切だ
あと、98ページ
のりしろにもいろいろあるが、分かりやすいのは値下げ余地である。うまい営業担当者は必ず見積書に明細を付けている。仕事オンチな担当者はめんどくさいから一式で値段を出す。
とか
あと105ページ
時間消費社会では商売になるものやことは、ほとんどはwant > musu > should のどれかに当てはまるかを考えるだけで解釈できるのではないかと、最近考えるようになった。このwant > musu > should という構造は商売を考えるにおいても、自分の働き方を考える上においても、会社のポジションを解釈する上においても、重要なα(定数)であるきがしてならない。
あと
119ページ
付加価値を生む時間、お金になる時間というのがなんなのかということを見極めない限りは、何が重要で何が無駄な時間かを定義することはできない。
あと
129ページ
業績を上げている会社の社長は規模の大小にかかわらず、自分がやりたいことをやっている。つまり事業家である。一方、管理者視点(should)あるいはオペレーター視点(must)で社長が働いている会社は業績がよくない。オーナー社長であっても、サラリーマン社長であっても同じである。もちろん、、社長にwantがあっても筋が悪ければダメなのは言うまでもない。特に社長が「生き残り」と言って運営している会社は本当にうまくいかない。「俺はこういうことがやりたい」と社長が打ち出している会社は世の中が不況でも不況とは考えないし、新しいことをやるチャンスを探る。「生き残りをかけて」と言ったその瞬間に、完全にその会社の中のひとだけにしか関係の無いビジネスになってしまう。誰の共感も得られない。
これは、経験したことなので、心に刺さるわぁ〜
あと
167ページ
結局のところ、「割り算」ができることは重要である。割り算自体に意味があるというよりは、学校で決められた範囲のことを正しくできるという、そのことに価値がある。学校で決められた範囲をクリアしていかなければ、職に就くスタートラインに立つことすら難しいのである。
まず、勉強というものこそが一番簡単で、一番難しいってことよね
で、171ページ
まわりでよく見かける非論理的な話の構成は、左記のようにまとめられる。
1)主語がない
2)「なぜ」と「なえならば」がつながっていない
3)原因と対策の内容があわない
4)原因を述べる代わりに「なぜ」の内容を言い換える
5)先に結論を考え、その結論に合わせる形で原因を作り込む
ですな。
これは心にいたいなぁ。
マジで。
論理的に考える・話すって訓練しないとね。
タイトル:仕事オンチな働き者
著者:山崎将志
発売元:日本経済新聞社
おすすめ度:☆☆☆(がんばろう)