著者:大橋鎮子
発売元:暮らしの手帖社
目次
花森安治と出会う
子ども時代、そして父と母、祖父のこと
第六高女時代
戦時中の仕事、そして暮らし
「暮しの手帖」の誕生
「暮しの手帖」一家
手紙でつづるアメリカ視察旅行
「暮しの手帖」から生まれたもの
すてきなあなたに
付録「暮しの手帖」から
感想
暮らしの手帖の創立メンバーである大橋鎮子が著者。
戦前、昭和一桁時代から平成まで、暮らしの手帖を軸に日本の文化を綴ってくれる一冊ですな。
暮らしの手帖といえば花森安治で、この編集長が全てなきがしていたのですが、そ~でもなかったのですな。
ちなみに、暮らしの手帖の前身は「スタイルブック」という本で、この雑誌が1年で終わって、暮らしの手帖なったそうな。
で、そんな暮らしの手帖も、創刊当時にいきなり潰れそうになったのですが、それは東「暮しの手帖」とわたし 久邇宮成子様の「やりくりの記」という手記がすくったのだそうな。
ちなみに、その手記は本書に含まれておりまして、その手記を読むだけで価値はありますな。
しかし、もう昔のような雑誌は作れないんだろうな、とも思う一冊ですわ。
情報の非対称性があって、情報発信は限られた人間しかできず、情報のタイムラグを上手に活かして記事を作る。
そこから三歩くらい踏み込まないと、ダメになったんだよな。
タイトル:「暮らしの手帖」とわたし
著者:大橋鎮子
発売元:暮らしの手帖社
おすすめ度:☆☆☆☆(いい本ですわ)