目次
青雲の志について―小説・鳥井信治郎(山口瞳)
やってみなはれ―サントリーの七十年・戦後篇(開高健)
感想
サントリーといいますか、寿屋といいますか、サンアドといいますか、サントリーの宣伝をささえ文壇に飛び出していった、山口瞳と開高健の著作が収められております。
なんと豪華なのでしょう。
収録されているのは
これを読むとサントリーという会社が好きになり、ウィスキーが飲みたくなるわけですよ。
ウィスキーはお好きでしょ
って。
そして、このエッセイといいますか、私小説といいますか、書かれている世界観の素晴らしきこと。
そんな本書で刺さったのが、開高健が書いた編集者の心得ですな。
読め。
耳をたてろ。
目をひらいたままで眠れ。
右足で一歩一歩歩きつつ、
左足で跳べ。
トラブルを歓迎しろ。
遊べ。
飲め。
抱け。抱かれろ。
森羅万象に多情多恨たれ。
補遺一つ。女に泣かされろ。
右の諸原則を毎食前食後、
欠かさず暗誦なさるべし。
やはり、開高健は偉大だ。
タイトル:やってみなはれ みとくんなはれ
著者:山口瞳 開高健
発売元:新潮社
おすすめ度:☆☆☆☆☆(いやー、面白い)