カンマニのWEB銭

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さん「カンマニ」が綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

1985年のクラッシュ・ギャルズ

著者:柳澤健
発売元:文藝春秋

 

感想

クラッシュギャルズ

 

いまや、この名前を知っている人が、どれくらいいいることか。

 

1980年代のトップアイドル。

 

日本女子プロレスのアイドルにして、日本のトップアイドル。

全女のトップレスラーじゃなかったってのがミソね。

 

トップにはジャガーが君臨していたから。

 

まぁ、ライオネス飛鳥も、長与千種も、全女のトップになれずに、全女を去っていったんだけれどね。


そんなアイドル女子プロレス黄金時代の話がしっかり詰まっているのですわ。

1990年代の女子プロレス団体抗争戦の話ではないのですね。

 

いや、団体抗争戦の話もあるのですけれど、その時代、長与千種も、ライオネス飛鳥もメインじゃなかったんだよな。

 

時代は移り変わっていた。

 

その時代のヒロインはブル中野であり、アジャ・コングであり、北斗晶であり、神取忍であり、井上京子であり、井上貴子だったんだよな。

 

そんな女子プロの話がぎっしり詰まっている話。

 

いや、プロレスがぎっしり詰まっているな。

 

プロレスに男も女もないもの。

 

ほんと、この著者はプロレスを愛しているわけですよ。

 

80年代初頭の絶対王者ジャガー横田に対して

 

強いだけで退屈なレスラーという烙印を押された王者。、

と称しているもの。

 

プロレスはスポーツではない。スポーツマンは勝利を目指すが、プロレスラーが目指すのは勝利ではなく、観客を満足させることだからだ。


とか、まさにそうだもの。

 

プロレスって。

 

あと

 

プロレスは言葉だ。口から出るものばかりではない。相手にフォールされた時に、必死で跳ね返せば、観客には選手のやる気が伝わる。全ての動く言葉として観客に伝えること。それがプロレスラーの仕事なのだ。 

 

って、フレーズも刺さるなぁ。

 

そして何より刺さったのが

 

プロレスラーが人の心を動かすためには、一種の怪物に変貌しなければならないのだ。

 

という一文だな。

 

人工的にでも、この怪物を生み出すことが出来なければ、女子プロは沈んだままなんだろうと思った。

 

いや、それじゃつまらなさすぎるよ。

 

 

1985年のクラッシュ・ギャルズ (文春文庫)