WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

アメーバ経営  ひとりひとりの社員が主役

著者:稲盛和夫
発売元:日本経済新聞社

 

目次

アメーバ経営――文庫版の発刊にあたって
第1章 ひとりひとりの社員が主役
第2章 経営には哲学が欠かせない
第3章 アメーバの組織づくり
第4章 現場が主役の採算管理――時間当り採算制度
第5章 燃える集団をつくる
あとがきに代えて

 

感想

最近、また、「アメーバ経営」という言葉をよく耳にする用になったので、再度、お勉強の意味を兼ねて。

 

アメーバ経営の基本は、各組織を独立採算制で管理すること。とはいえ、本気の会計システムを用いては会計シロートにはわからないということで、「時間あたり採算表」というものを用いて管理するようになる。

 

この「時間あたり採算表」というのがアメーバ経営のみそ。これは何かというと「売上を最大に、経費を最小にすれば、その差である付加価値も最大になる」という経営の原則を採算表の形で表したもの。採算表では、売上に相当する項目を設けて、その下に必要な経費項目(労務費を含まない)をあげ、その差を集計することで採算がひと目で分かる仕組みになっている。

 

こいつの肝は「営業部門以外であっても売上に敏感になる」ことと「購買部門以外であっても仕入れに敏感になる」ことと「管理部門以外であっても、管理コストに気をつけるようになる」ということなのですわな。

 

この指標を用いて細かく管理することがアメーバ経営なのですけれど、組織を細かく分類しすぎてもダメなんだよね。細かくする単位は「事業として成り立つ単位」。これを下回ってはダメ。

 

では、具体的にどこまでの単位に割ればいいのかというと、それは3つの条件がある。

 

一つは、切り分けるアメーバが独立採算組織として成り立つために、「明確な収入が存在し、かつ、その収入を得るために要した費用を算出できること」。
二つ目は「最小単位の組織であるアメーバが、ビジネスとして完結する単位となる」こと。
三つ目は、「会社全体の目的、方針を遂行できるように分割する」こと。

 

なんですとな。

このへんがアメーバ経営の基本となるのね。

ってか、逆にうとこれ以外をマネても、アメーバ経営にはならないのよね。

 

 

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

 

 

タイトル:アメーバ経営
著者:稲盛和夫
発売元:日本経済新聞社
おすすめ度:☆☆☆☆(ですな)