カンマニのWEB銭

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さん「カンマニ」が綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ジープウイリスMB・フォードGPW

著者:石川雄一
発売元:アイティーエフ

 

感想

 

いや〜マニアックだ。

マニアックだけれど、面白い。

すごいわ。

ジープ、狭義の意味でのジープ。

ジープ、広義の意味でのジープ。

その成り立ちから、操作方法までしっかりと教えてくれる。

 

ジープって、基本的にいつも軍の支配下にある乗り物だから、キーというか、カギって概念ないのね。

これは、今の軍用車両、ハンビーにも採用されているのでしょうか?

 

で、本書を読んでいて刺さったフレーズ

 

JEEP誕生前の1930年代には、より凝った内容の4✕4がヨーロッパで作られていた。しかし、JEEPは生産性まで考慮した高度の規格品として大量に生産されて、かつての軍馬に変わる機械式軍馬として大量に使われたことに大きな意義がある。それ以上に着目すべきはJEEPはオーダーメイドされた4✕4であるということだ。通常の車はメーカーが売れるかどうかを考えて見込みで設計し生産するのだが、JEEPの場合はアメリカ陸軍という注文主から、明確に使用目的と仕様が示され、数社がそれに応じた。そして何度も試作や改善が申し付けられて、最終的にMB/GPWとして大量に生産されたのである。

 

いわゆるミルスペックなんだけれど、ミルスペック=軍の期待に答えたオーダーメイドって考え方は今までなかったわ。

 

まぁ、言われてみればそうだよね。

 

と。

あと、このフレーズも刺さったわ。

 

そしてJEEPは日本のくろがね四起やメルセデスの軍用サルーンのように技術者の独りよがりで、軍の一部の特権階級のために作ったものではない。既にモータリゼーションが浸透していたアメリカで、軍が戦うための車として他のカーゴトラック達と共にどんな車がほんとうに必要なのかを、綿密に計画された結果のものである。これは銃器でも同様で枢軸国も連合国も参戦した各国が、拳銃や特殊な火器では優れたものを開発したものの、歩兵銃については一発一発、手で充鎮を操作しなければならない第一次大戦レベルのものを与えて兵士をして戦わせたのに対して、米軍はJEEPと同じく名器と言われるM1小銃やM1機銃といった引き金を引くだけで発射できる半自動銃を、一兵卒にまで大量に支給していた。

 

おお、これぞまさにそうだな、アメリカだな、と。

何よりも大量生産、画一生産。

なんでなのか?なんで性能が劣っても大量生産をねらうのか?

そりゃ、軍で使うものは壊れないに越したことがないけれど、壊れたらすぐに変わりがある方が良いからね。

ってことなんだよな。

うん。

いろいろ学ぶことができたわ。

 

 

ジープ ウイリスMB・フォードGPW クロスカントリー・ビークル

ジープ ウイリスMB・フォードGPW クロスカントリー・ビークル

 

タイトル:ジープウイリスMB・フォードGPW
著者:石川雄一
発売元:アイティーエフ
おすすめ度:☆☆☆(マニアックだけれど好き)