著者:瀧本哲史
発売元:講談社
目次
はじめに 「武器としての教養(リベラルアーツ)」を身につけろ
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?
2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える
3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
4時間目 反論は、「深く考える」ために必要なもの
5時間目 議論における「正しさ」とは何か
6時間目 武器としての「情報収集術」
7時間目 「決断する」ということ
感想
いや〜いい本だ。
こういう本が新書で登場するなんて素晴らしい。
ディベートというか、論理的思考は重要なんですよねっと。
これは、ちゃんと勉強しないとだめだよねぇ〜とおも今日この頃です。
で、本書には使える内容が満載なのですよ。
そんな使える箇所を下記に記します。
例えば4ページ
リベラルとは本来「自由」を意味する言葉で、アーツとは「技術」のこと。すなわちリベラルアーツとは、意訳すると「人間を自由にするための学問」なのです。その起源は古代ギリシアまでさかのぼります。当時の社会には奴隷制度があり、奴隷と非奴隷を分けるものとして学問の重要性が叫ばれていました。かなり大雑把にいえば、学のない人間は奴隷として使われても仕方が無いということです。
32ページ
もうひとつ、エキスパートになったところで、その産業自体が縮小したり、無くなってしまえば、もともこもありません。一生安泰な会社や業界など望めない時代、エキスパートになるには大きなリスクが存在しているのです。では、どうすればいいのか?そこで目指すべきなのはプロフェッショナルという、エキスパートの上位概念とも言える人材モデルです。ここで言うプロフェッショナルとは
1)専門的な知識、経験に加えて、横断的な知識、経験を持っている
2)それらをもとに相手のニーズにあったものを提供できる
という2つの条件を持ち合わせた人材のことを指します。
43ページ
これからの時代における最大のリスクは変化に対応できないことです。
48ページ
陥りがちな3つの歪んだ決断。まず、第一に慣れていることを重視してしまう、という問題。第二の問題は、限られた情報や枠組みで考えてしまう、ということ。第三の問題はサンクコストの問題。
52ページ
みんなそう言っているじゃないか!は、議論ではない。
97ページ
1)議題(テーマ)は「◯◯すべきか、否か」にする
2)問題が大きすぎて漠然としているときは、小分けにして考えよう
3)同時に複数の議題について考えることを週間に仕様
4)どうでもいい議論に時間をかけることはやめよう
103ページ
メリットの3条件
1)内因性(何らかの問題があること)
2)重要性(その問題が深刻であること)
3)解決性(問題がその行動によって解決すること)
111ページにある
デメリットの3条件
1)発生過程(議題の行動をとったときに、新たな問題が発生する過程)
2)深刻性(その問題が深刻であること)
3)固有性(現状ではそのような問題が生じていないこと)
158ページ
正しい主張の3条件
1)主張に根拠がある
2)根拠が反論にさらされている
3)根拠が反論に耐えた
202ページ
公開情報も組み合わせ次第では価値が出る。
この人の授業を受けてみたいわ。
タイトル:武器としての決断思考
著者:瀧本哲史
発売元:講談社
おすすめ度:☆☆☆☆☆(いいほんね)