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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ソニー自叙伝

著者:ソニー広報部
発売元:ワック

目次

1章 科学少年の夢
2章 他人のやらないものをつくれ
3章 不可能への挑戦
4章 ブランドネームはSONY
5章 成長の喜びと悩み
6章 もっと高レベルに!
7章 フォーマット戦争で学んだもの
8章 ひらめきとマーケティング
9章 協力と競合と
10章 形にしろ、それが良いアイデアならば
11章 適材適所の哲学
12章 世界というパートナー
13章 枠をとりはずせ

 

感想

 

ソニーの歴史的意味をソニー社員とその家族と、ソニー関係者に知らしめるために作られた本。

 

まだまだ、ソニーが元気な頃に書かれた本。

 

なわけで、テレビ部門が、液晶パネルの生産から撤退したり、ケータイ電話部門を売却したり、パソコン部門を売却したり、巨額の赤字を計上しても、経営陣は億単位の報酬を貰ってたり、御殿山のリストラ部屋で社員を自主退職に追い込んだり、ビルや工場を次々売り払ったり、なんてな話は出てこない。

 

まぁ、広報部が作った本なので2017年に作られても、そんな話は出てこないと思うけど。

 

でもね、そこを差し引いても、素晴らしい本ですよ。いや、真面目に。

 

企業のコアビジネスとはなにか?そのコアを守るためには何をすればよいのか?そして、それを進化させるためにはどうすればよいのか?しっかり書かれている。

 

ソニーの場合、それは放送局向けの業務用ハイスペック機材であり、半導体であり、小型化なのね、と。

 

そこからズレるモノはだめなんだな、やっぱと。トリニトロンはすげー技術だけれども、ソニーが、獲得したテレビのシェアって、ゼネラルを買収して獲得したものだしな。

 

で、今、ソニーが過去最高益を出しているのは、カメラ向けセンサーのおかげだしな。

 

 

ソニー自叙伝

ソニー自叙伝

 

タイトル:ソニー自叙伝
著者:ソニー広報部
発売元:ワック
おすすめ度:☆☆☆☆(良い本ですな)