カンマニのWEB銭

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さん「カンマニ」が綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

3ステップで実現する デジタルトランスフォーメーションの実際

著者:ベイカレント・コンサルティング
発行元:日経BP

 

目次

『第1章 加速するデジタル化のトレンド』
1.まだまだ続く技術革新
2.デジタル環境が当たり前の消費者
3.モノからコトへ、減速する所有欲求
4.新たな競合環境

『第2章 続々と設置される企業のデジタル組織』
1.なぜデジタル組織が必要なのか
2.デジタル組織の役割
3.デジタル組織の4形態
4.デジタル組織の要員構成
5.組織を機能させるコツ
6.IT部門はどう関与すべきか

『第3章 日本企業のデジタル戦略の問題点』
1.明確にならない「新しい事業の柱」
2.デジタル化を指導できる人材が不足
3.道標なきシリコンバレー崇拝
4.間違いだらけのカスタマーエクスペリエンス
5.ダイバーシティを容認できない企業風土
6.経営戦略のジレンマ
7.変えられないステークホルダーの常識

『第4章 日本企業が実行すべきデジタル戦略とは』
1.デジタルトランスフォーメーションの構成要素
2.デジタルトランスフォーメーションの3つのステップ
3.デジタルパッチ(既存事業のデジタル化)の実際
4.デジタルインテグレーションの実際

『第5章 デジタル化を成功させる9のアプローチ』
1.既存組織のデジタル化
2.デジタル組織自身を活性化させる
3.“共通言語”による一体化
4.技術への積極的アプローチ
5.バリューチェーンの点検
6.迅速な意思決定と実行
7.デジタル時代の人材マネジメント
8.デジタルでどう遊ぶのか
9.やり遂げる経営の決意

 

感想

コンサルもインプリも行う、ベイカレント・コンサルティングが、記したデジタルトランスフォーメーションを成功させるというか、実行させるためのノウハウを、まとめた本。

いや、これができたらスゴイのだけどね。

 

で、本書では日系企業がデジタルトランスフォーメーションを推進する上で有効な基本ステップが定義されている。

それは下記のスリーステップとなる。

デジタルパッチ、デジタルインテグレーション、デジタルトランスフォーメーションの完遂

で、それぞれの説明となると

 

デジタルパッチ→既存のサービスやオペレーションに対して適用できるデジタル技術を実装することを意味する。

 

デジタルインテグレーション→デジタル技術を活用して、全社を挙げて顧客を丸ごと囲い込んだサービスを提供したり、リアルとデジタルに関係なく顧客体験に訴求したりすること。

 

デジタルトランスフォーメーションの完遂→ビジネスモデルを変革し、収益構造まで変える。それに関連する会社機能をすべて変革する。製造業がソフトウェア企業に変わり、金融業がサービス業に変わるといった具合だ。このステップに至ればデジタルトランスフォーメーションを完遂できる。

 

そして、デジタルトランスフォーメーションに舵を切ると、重要になってくるのが、カスタマージャーニーであり、カスタマーエキスペリエンス、いわゆるCXなのだ。

最近、CXという言葉自体は広まってきているが、その内容は大きく間違っていたりする。

 

なぜかと言えば、せっかくペルソナを作っても、それは自分の想像の範囲内のペルソナであり、自分の行動と、同じような行動になってしまっているからだと。さらに言えば、サービスを提供する側に立った、都合の良いものであったりする。で、そのへんをクリアしたとしても、カスタマージャーニーを、作ってそれっきりな会社が、多いとな。カスタマージャーニーとは仮説なのだから、仮説は検証して修正しなければならない。

 

でもって、目標が定まりカスタマージャーニーが、描けると、いろんな施策が試せて、知見が貯まるようになるとな。

 

・どうやれば顧客から情報を取得できるのか
・どの技術で何ができるのか
・最先端企業はどこなのか(シリコンバレーなのか)
・やってみたが、うまく行かなかった原因は何か
・次はどのように解決すればよいか
・その業種は社内の誰がよく知っているのか
・どのような人物を巻き込めばうまくいくか(社外、社内それぞれ誰なのか)
・社員が働き安くするためには何が重要なのか
・社外にどのような人脈を作っておくとよいか

こんなことが、カスタマージャーニーマップを描き、目標を設定するとわかるようになってくると。

 

で、カスタマージャーニーを、描こうとすると、モノより思い出ではないけれど、モノ消費ではなくコト消費と夢を広げがちなのですが、B2Bのコト消費はB2Cのコト消費と大きく違うと。

コト売りの場合には、商品・サービスで「どのような体験ができるのか」が訴求点となる。企業向けの場合、その体験は「どれだけ容易に仕事をできるようになるのか」などといったものになる。体験を訴求点とするために、顧客の行動に沿ったサービスを提供する。

のですよ。

 

もっとまとめると、製品を売るだけでなく、その後の維持管理や、アフターフォローをセットにして、対価をもらうわけだな。

 

そして、キモとなるのは、顧客の課題を解決するのがごーるではなく、顧客に対して「こんなことができると快適でしょう」と聞き側からカスタマーエクスペリエンスを提案することなのだとな。

 

すげーいい本でした。
が、この本の前にデジタルトランスフォーメーションに関する本を読んだほうが良かったな。

 

 

 タイトル:3ステップで実現するデジタルトランスフォーメーションの実際
著者:ベイカレント・コンサルティング
発行元:日経BP
オススメ度:☆☆☆(ですな)