編者:ボストンコンサルティンググループ
発行元:日本経済新聞社
目次
Chapter.1 デジタル化が変える競争戦略
Chapter.2 人手不足・少子高齢化時代を生き残る
Chapter. 3 ディスラプト(断絶)後の勝者の条件
感想
ボスコンのトップコンサルが書いた日本の論点。いやいや、経営の論点。
サービスや業界で区切られているコンサルファームの特徴がよく現れている本。それぞれの専門家が2018年に考えるべきこと、取るべき指針がまとめられております。
大きく「デジタル化が変える競争戦略」「人手不足・少子高齢化時代を生き残る」「ディスラプト(断然)後の勝者の条件」に別れとります。
この中でハマったのは「デジタル化が変える競争戦略」ですな。
この中がさらに
・デジタルトランスフォーメーション、「日本企業ならでは」の成功手法とは
・真の「デジタル・マーケティング」へ デジタルだからこそできるマーケティングと
は
・AI 一大ブームから、いよいよ実用段階へ
・破壊的技術、ブロックチェーンにどう備えるか
と、別れている。
ちなみに、BCGではデジタルトランスフォーメーションを下記のように定義している。
事業モデルや意思決定プロセスを最初から最後まで(end-to-end)すべてデジタル化することをめざす構造改革を「デジタルトランスフォーメーション」と呼ぶ。
のだそうな。
で、
デジタルトランスフォーメーションには「顧客体験の進化」「革新的な製品・サービスの開発環境」「ビジネスプロセスの革新」「デジタル変革・実行力の獲得」という4つの領域の取り組みある。
のですとな。
で、顧客体験の進化では、カスタマージャーニーが重要なのだとな。
で、日本でデジタルトランスフォーメーションを成功させる秘訣は最初の取り組みは、クイックWIN目指すのだとな。
すげー当たり前のことだけど、当たり前のことだけど、重要なわけですよ。
で、成果が測れないような取り組みしていたら、デジタルトランスフォーメーションなんて成功できないので、ちゃんと成果がはかれるようにしましょうよね、と。
で、真のデジタル・マーケティングで必要なことの前に、マーケティングの本質なのですが
マーケティングの本質は、消費者に働きかけて何らかの行動をとってもらう行動変容にある。単純に広告を見たからといって、人間の行動は変わらない。顧客の購買・消費行動(カスタマー・ジャーニー)を掴み、その顧客にとって行動が変わる「モーメント」を発見し、うまくツボを突くことができるのがデジタルの妙味なのだ。
と。
マーケティングの基本を知らねばデジタルマーケティングだって語れないよな、と。
で、そんなデジタルマーケティングを成功させるキモは
①生活者データの異業種連携・活用による新たなモデルの構築と、②AIを活用したパーソナライゼーション
なのだとな。
ここが進んでいくとな。
で、AIの活用というのは「AIで工場の効率化」みたいな曖昧としたものではだめなのだとな。
すげーためになった本だな。
タイトル:BCGが読む経営の論点2018
編者:ボストンコンサルティンググループ
発行元:日本経済新聞社
オススメ度:☆☆☆☆(使える本ですな)