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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

オリンピック秘史

著者:ジュールズ・ボイコフ
発行元:早川書房

 

目次

序章 「オリンピック作戦」
第1章 クーベルタンとオリンピック復活
第2章 オリンピックにかわる競技大会の歴史
第3章 冷戦時代のオリンピック
第4章 オリンピックの商業化
第5章 祝賀資本主義の時代
第6章 二〇一六年リオデジャネイロ夏季オリンピックの大問題
日本語版増補 オリンピックの現在地

 

感想

べつに、オリンピックにきれいごととか求めていませんよ。
どろどろした世界だというのは、わかっていますよ。

その前提条件を差し引いても面白いのですよ。
それがスポーツなんですよ。

で、本書を読んでいるとFACTAが追いかけているオリンピック利権を思い出さずに入れないのですよ。

facta.co.jp

買われた?東京五輪1――電通への質問状:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online

 

アドルフ・ダスラーとルドルフ・ダスラーさんのはなしとか、それにマケないようにと頑張ったオニツカタイガーの話とか、まぁ、昔の東京オリンピックや、ローマオリンピックの頃は平和なお話でしたね、っていうことはあるのですが、でも、そんな時代から、グダグダだったのですよ。

オリンピック。

 

アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争

アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争

 

 

いや、それ以前からだね、というのが分かる本。


[昭和35年9月] 中日ニュース No/346 2「ローマ五輪華やかに開幕」

 

平昌オリンピックなのですが、北の将軍様の妹と喜び組応援団のお蔭で、平壌オリンピック状態な、今こそ読むべき本ですよ。

プーチン閣下が措置五輪で大喜びしている時期にこそ、読むべき本なのですよ。

 

綺麗事をわざわざ大声で語るオリンピックですが、なんで、そんなことするかというと、全くキレイな世界ではないから。

 

八百長や、ヤラセとか、そういうのではないね。

 

アスリートファーストなんて、最初からなかった。

 

金と権力が渦巻く世界だったのよ。

 

 

サマランチファシストだったのね。

 

戦前戦中の話でなく、二十世紀後半に。

そう、そんな団体なのよね。

 

 

オリンピック秘史: 120年の覇権と利権

オリンピック秘史: 120年の覇権と利権

 

 タイトル:オリンピック秘史
著者:ジュールズ・ボイコフ
発行元:早川書房
オススメ度:☆☆☆☆(よいねー)