著者:中田義将
発行元:幻冬舎
目次
第1章 デジタルマーケティングの活用がB to Bビジネスの成否を分ける(B to Bビジネスも、デジタル化しなければ将来がない/ なぜ従来型の開拓策は効率が下がっているのか/ デジタル化の流れがさらに加速する/ 見込み客発掘力は、企業の収益力を左右する)/
第2章 7つの成功事例で解説!データ分析から改善点を見つけ出す。成果最大化のためのB to Bビジネスのデジタルマーケティング(B to B企業のデジタルマーケティングにおける3つの壁/ 「B to Bビジネスは検索が少ない」をいかに乗り越えるか/ 見込み客への1 to 1対応を実現する/ 大量に得られるデータを的確に読み解く)
第3章 データ分析を重視したデジタルマーケティングをいち早く取り入れた企業だけが勝ち残る(データ分析で失敗する3つのパターン/ 「質問」がデータ分析に示唆を与える/ デジタルマーケティングのノウハウを蓄積する/ デジタルマーケティングは「効率向上」から「価値の創造」へ)
感想
B2Bのデジマの本というより、B2BのSEO対策の本、と言っても過言じゃない。
そして、使える。
孫氏の兵法じゃないけれど、まずは「己を知るやり方」がしっかり書かれていて素晴らしい。
で、その、己の知り方≒分析の仕方がわかりやすく書かれているのが良い。
たとえばSEOマトリックス。
自社サイトへの来訪キーワードを図にプロットしたもの。縦軸を検索結果における表示順を、横軸は検索結果における自社ウエブページのクリック率をプロットすると。これをやることで、検索上位にあるのにクリックされてないものとか、その逆のキーワードが簡単にわかるようになる。
また、縦軸をSEOの難易度、横軸を重要度にしたSEOキーワードマップも紹介されている。SEOは敵のいる話なので、どの敵とどのキーワードで戦うのか?をまず決めるのに使う図表ですな。
また、そうやってターゲットを決めたキーワードでの戦い方を決めるのに役立つ「キャンペーンテーマの設定」のマトリックスも、本書は教えてくれる。
縦軸を「差別化が可能/差別化がない」横軸を「重点テーマ/比重点テーマ」てして、どこのユーザをどのテーマで攻めるのか?を教えてくれたりもする。
あとは横軸を記事数、縦軸をコンバージョン関与数として、仮説にもとづいてコンテンツ作ったけれど、そーでもない…なんてことを評価する「テーマ別コンテンツ評価マトリックス」なんてのも、教えてくれる。
でも、この本で一番役に立ったのが「データ分析で失敗する3つのパターン」ですな。
それは
①目的が不明解である。
②比較対象が間違っている。
③データの読み方が間違っている
なのですな。
べつにB2Bに限らなくても、使える情報満載の素敵な本ですな。
「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング
- 作者: 中田義将
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトル:「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング
著者:中田義将
発行元:幻冬舎
オススメ度:☆☆☆☆(良い本ですな)