著者:ドン・タプスコット、アレックス・タプスコット
発行元:ダイヤモンド社
目次
PART1 革命がはじまる
SAY YOU WANT A REVOLUTION
第1章 信頼のプロトコル
第2章 未来への果敢な挑戦
PART2 ブロックチェーンは世界をどう変えるのか
TRANSFORMATIONS
第3章 金融を再起動する
── 錆びついた業界をリブートする8つの指針
第4章 企業を再設計する
── ビジネスのコアと境界はどこにあるのか
第5章 ビジネスモデルをハックする
── オープンネットワークと自律分散型企業
第6章 モノの世界が動きだす
── ブロックチェーン・オブ・シングズ
第7章 豊かさのパラドックス
── 資本主義とインクルージョン
第8章 民主主義はまだ死んでいない
── 選挙、法律、政治
第9章 僕らの音楽を取りもどせ
── アート、教育、ジャーナリズム
PART3 ブロックチェーンの光と闇
PROMISE AND PERIL
第10章 革命に立ちはだかる高い壁
第11章 未来を創造するリーダーシップ
感想
ブロックチェーンというとビットコインで、ビットコインというと仮想通貨で、仮想通貨というと投資対象。
なんてことになりがちだけど、仮想通貨というのはブロックチェーンを用いたサービスの一つに過ぎない。
すべての取引をブロックに記録し、それをチェーンのようにつなげて管理する。だから、ブロックチェーン。チェーンのようにつなげて分散管理をすることで、インターネットが手に入れることができなかった信頼を手に入れることができると、著者は言う。
どうしても一元管理になりがちなサービスも、ブロックチェーンを用いると分散管理が可能になる。
一元管理、中央管理の最たるものがお金であるから、そりゃあ、一番華々しくかたられるよね、と。
でも、同じ理屈で、今までは「誰かのもの」であったサービスや、仕組みがみんなのものになるのだから、そりゃあ、たいへんなことよね。
でも、新しい技術なので欠点もある。
ちなみにブロックチェーンに対する課題として、こんなものが挙げられている。
課題1 未成熟な技術
大量アクセスに対するキャパシティ不足/ 洗練されたツールの必要性/
長期的な流動性に対する懸念/ 処理時間の問題/ ユーザーの過失をどう防ぐか/
社会との関わり/ 法的トラブルの可能性
課題2 エネルギーの過剰な消費
課題3 政府による規制や妨害
課題4 既存の業界からの圧力
課題5 持続的なインセンティブの必要性
課題6 ブロックチェーンが人間の雇用を奪う
課題7 自由な分散型プロトコルをどう制御するか
課題8 自律エージェントが人類を征服する
課題9 監視社会の可能性
課題10 犯罪や反社会的行為への利用
しかし、その欠点も、すぐに解決されることでしょう。
まぁ、解決できなさそうな問題といえば、電気代でしょうな。
この本にはビジネスのヒントがたくさんありますな。
ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか
- 作者: ドン・タプスコット,アレックス・タプスコット,高橋璃子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/12/02
- メディア: 単行本
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タイトル:ブロックチェーン・レボリューション
著者:ドン・タプスコット、アレックス・タプスコット
発行元:ダイヤモンド社
おすすめ度:☆☆☆☆(良い本だね)