世の中には、数多くの、マーケティングオートメーションツール、つまり、MAがあるのですよね。
で、ワタシのいる会社の、ワタシのいる部署では、MAツールを導入したり、運用したり、活用したり、運営したりして、お金を頂いている。
で、MAツールというものをいじりはじめて、もうすぐ7年とかになりそうなワタシだから言うのですが、「みんな、ツールのことばかり話ししすぎていないか?」と。
おっと、日本語が不自由になっちゃいましたね。
わかりやすく言えば、「ツールのことしか話さないよね」ってことですね。
いや、Aツールを導入したり、運用したり、活用したり、運営したりして、お金を頂いているのだから、それでいいだろう?って言われそうなのですが、そうじゃないのですよ、と。
ワタシ、MAをいろいろする前、つまり、今の会社に転職する前は、ECサイトのウェブマスターなんてことをしていたのですよ。それも、今から15年~17年くらい前。オムニチャネルとか、そんな言葉がなかった時代。
MAツールも、ソーシャルメディアも、コンテンツマーケティングも無かった(そんな言葉がですよ)時代に、月商50万円のサイトを月商5億円のサイトにまで育て上げたのですよ。
これが、ワタシの大きな自慢だなw
で、その時から感じていたこと。それはツールはツールでしかないってこと。
基本的に売り上げあげるには、多くの人にサイトに訪れてもらって、多くの人に、多くの金額でお買い物してもらう以外ないんですよね。
そして、買ってくれる人というのは、サイトの訪問者よりも増えることはないし、サイトでの購入金額は、お客様の月の生活費を超えることはないのですよね。
そこから逆算して、コミュニケーションとマーケティングプランを考えていました。
今、ようやくこの時代になって「今日の晩御飯で使う調味料が切れちゃったから、ネットで注文しておこう」っていうことがフツーになりましたけど、15年~17年、そんなことはドラえもんとバックトゥーザフューチャーの世界の中だけだった。
そもそもワタシが担当していたECサイトは、オバサマ向けのカタログ通販から派生したものだから、そんな商品、殆ど置いてなかった。下着とか、下着とか、枕とか、布団とか、そういうのばっかりだった。
だから、下着とか、下着とか、枕とか、布団とかを買ってもらうために、様々なコミュニケーション方法っても、手段は限られてしまっているので、コンテンツを考えまくっていたのですよ。
でもね、自慢話じゃないですけれどね、ワタシ、コンテンツ企画するのが超得意だった。ちなみに、今も得意。下手すると、弊社内で一番得意、かもしれない。
だって、もともと出版社で編集やっていたからね(傍らで情シスみたいなことやらされていたけれど)。
年間最大42冊の雑誌とムックの編集を、ほぼ1人で担当していたからね。
そんなわけで、企画を立てるのが、そして企画をまとめて実現するのがヒジョーに得意だったので、月商50万円のECサイトを月商5億円のサイトにまで育て上げたのですよ。
まぁ、コンテンツだけが成功要因じゃなかったけれどね。
ということで、ここまで一切、ツールのはなしをしていなかったことに気がついたでしょうか??
そうなんですよ。コンテンツを、コミュニケーションを、考える時にツールのはなしってふつ~しないですよね???
小山薫堂さんや、鈴木おさむさんが「AQUOSなら、こうやって」とか「BRAVIAだったら、この機能を使って」とかいいながら、企画立てると想像すらできないですよね?
「この商品の良さを引き立てるにはどうする?やっぱジャニーズ使う???」とか「月曜日22時に、世の中のオバサマ方のハートを掴んで、視聴率10%取るにはどうすればいい?」って軸で企画考えてるように想像できますよね?
そう。
企画を考える時、コンテンツを考える時、コミュニケーションを考える時、ツールは制約条件になるけれど、ツールは必要条件にはならない。そもそも、ツールのこと考えて、企画なんか考えないしね。
ということで、「カンダさんのMAのプロジェクトって、一切、ツールのはなしをしないですよね」ということで、ある方面では評判になっています。だって、そのほうが成功する確率上がるからね。
ツール使いこなすことが目的じゃないしね。
ということで、社内向けに作った資料から、「じゃ、どうすれば、企画が考えられるのか?」ということを抜粋。
っても、鈴木おさむさんさんの本の内容を抜粋してまとめたんだけれどね。
今はすごいよね、こういう本がたくさんあるのだものね。
「出来ない」「無理」から企画は始まる。
- 「無理」にワクワクする
- 弱点を見せることで、説得力が増す
- タイトルは「ネガティブ×ポジティブ」が基本
- シンプルな企画には敢えて狭さを加える
器を変える。主役を変える。
- 器を変えるだけでありふれたものが生まれ変わる
- 常識を疑え
- 予定調和を排除する
- 鼻につく>記憶に残らない
好奇心こそ企画の命!
- 自分に興味を持ってもらえる企画を見つけ出す
- 同じ感覚を共有できる人を見つける
- 自分から遠いものこそ、自分にとって必要なもの
- 制限は企画を磨き上げる
- リアリティがなければ誰も興味を持たない
- 誰しもが自分に身近な「自分ごと」には興味がある
共感・興味を味方にする。
- 近いもの×遠いもので新鮮さを演出
- 「今」はどこにあるのか?「今」を探す
- 人の急所こそキラーコンテンツ
- 期待の入り口は複数用意するのが効果的
今まで、企画はたくさん立ててきたし、企画を立てることはすごい得意だったけれど、それを人に伝えることができないでもやもやしていた。
で、そんな時に、鈴木おさむさんのこの本に出会ったのは良かった!
ありがとうございます!鈴木おさむさん!
大学の後輩として、ものすごく尊敬しています!
あと、秋元康さんのこの本もものすごく参考になりました。
NHK仕事学のすすめ 2010年8-9月 (知楽遊学シリーズ/木曜日)
- 作者: 秋元康,日本放送協会,日本放送出版協会
- 出版社/メーカー: NHK出版
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素敵な先輩たちに少しでも近づけるように、頑張ろうと思う今日このごろです。