著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
サリヴァン,ローズマリー
詩人、短篇小説作家、伝記作家、文芸評論家、書評家、コラムニスト。トロント大学の名誉教授であり、グッゲンハイム財団、カマルゴ財団、トルドー財団から奨励金を得ている。また、ローン・ピアス勲章の受章者であり、文学と文化への貢献を認められてカナダ王立協会から表彰され、カナダ四等勲爵子の称号を有する
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
下巻はアメリカに亡命してから、亡くなるまでの話。
スターリンの呪縛から逃れようと、自由になろうと、自由の国、アメリカに亡命したスヴェトラーナ。
しかし、本人の意志とは全く関係の無いところで人生が動かされようとするのはソビエト時代と同じで。
父親が亡くなり、冷戦が緩和されても、その悩みは消えず。
ゴルバチョフが登場し、ソビエト自体が大きく変わろうとした頃、すでにスヴェトラーナは歳を取りすぎていた。
なんだかなぁ、と。
子供は親に人生を縛られ続けなければならないのか?
親の七光りなわけではなく。
娘を持つ親としては、いろいろ考えてしまう。
そして、考えるのは、娘の幸せだな。
スターリンの娘(下):「クレムリンの皇女」スヴェトラーナの生涯
- 作者: ローズマリー・サリヴァン,染谷徹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: 単行本
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