巨人軍入団の内幕のまとめ
戦前戦後の大投手と言えば、スタルヒン。白系ロシア人のプロ野球投手。スタルヒンが大東京軍、つまり巨人軍に入団するまでの話を、スタルヒンの娘であるナターシャさんが綴った1冊。日本に職業野球ができた時代背景とともに、ロシアより亡命してきた人々の生活が見えてくる貴重な1冊。
巨人軍入団の内幕を読んだ理由
スタルヒンという大投手について知りたくなったため
巨人軍入団の内幕で仕事にいかせるポイント
やはり人のつながりは大事
巨人軍入団の内幕のあらすじ
ロシア革命により、故郷を追われてしまった白系ロシア人の人々。その中には、後の日本でプロ野球選手として活躍するヴィクトル・スタルヒンもいた。一家そろって日本に亡命し、北海道旭川で無国籍者として生活する日々。甲子園での中学野球(高校野球)を夢見ていた少年の元に現れたのは、日本に職業野球を根付かせようとする大人たち。生まれ故郷のロシアでも、育った日本でも、時代の流れに翻弄されてしまった大投手の半生を、実の娘であるナターシャ・スタルヒンさんが綴ります。
巨人軍入団の内幕の目次
序章
第1章 光と影のなかで
第二章 巨人軍入団の内幕
巨人軍入団の内幕の感想
戦前を代表する大投手と言えば、沢村栄治。戦後を代表する大投手と言えば?金田正一?稲尾? 江夏? 星野? 堀内?
いやいや、スタルヒンがいたでしょう。
白系ロシア人という日本のマイノリティでありながら、プロ野球史上初の通算300勝を記録した大投手。しかし、なぜか、それほどスポットライトが当てられていないような気がする(個人の感想です)。
それは、戦争という悲劇によって、白人であるという理由で、ソビエト出身という理由で、巨人にいられなくなってしまったからか。戦後は巨人でも、セリーグでもなく、パリーグのチームに所属していたからか?
その理由はよくわからない。
しかし、この本からは白系ロシア人としてスタルヒンとその家族が日本で生きていく大変さというのがよくわかった。
こういう歴史って、隠しちゃダメだと思うのだよなぁ。