WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

埼玉「裏町メシ屋」街道旅

著者:刈部山本
発行元:光文社

 

まとめ

この文庫本は旅を楽しむための本だね。単なるグルメの本では無い。そして、埼玉は奥行きが深い。本書にも出てくるけれど、埼玉は東京あっての街だけれど、東京が無くても存在できるんだよね。なんだろう、このかんじw いろいろあるから「何も無い」って言ってるんだろうな。それが埼玉だな。埼玉県民の私は思うよ。

この本を読んだ理由

だって、埼玉県民だもの

仕事に活かせるポイント

とくになし

目次

第一章 工場労働者が支えた川口
第二章 西川口~蕨 今昔物語
第三章 ラーメンショップ路線バスの旅
第四章 大宮~川越を繋ぐ痕跡
第五章 川越「裏町メシ屋」紀行
第六章 広大なるフライ文化圏
第七章 秩父盆地 極楽案内

感想

埼玉で生まれ、埼玉で育ち、途中、横浜や、東京で生活をして、また埼玉に戻ってきた民。

それが私。

「埼玉って何も無いんだよね」と言いながらも「埼玉からでようとしないよね」と、千葉生まれ、海外育ちの奥さんはよく語ります。

そうだんだよね。埼玉って実はいろいろあるので、働く以外で東京に行く理由が無いんだよね。

で、そんな埼玉県民が緊急事態宣言の中、この本に出会った。

やばいな。

埼玉、知らないことが多かった。

西武大宮線ってなんだよって。

アリオ川口って、サッポロビール工場跡にできただなんて。

サッポロビールの工場が川口にあるのは知っていたけれどさ。

ほんと、いろんなことがあるんだよな。

それが埼玉。

 

埼玉「裏町メシ屋」街道旅 (光文社知恵の森文庫)

埼玉「裏町メシ屋」街道旅 (光文社知恵の森文庫)

  • 作者:刈部 山本
  • 発売日: 2020/08/06
  • メディア: 文庫
 

 

タイトル:埼玉「裏町メシ屋」街道旅
著者:刈部山本
発行元:光文社

韓非子 第一冊

訳注者:金谷治
発行元:岩波書店

 

まとめ

孫子ではなく、韓非子孟子ではなく、韓非子。生きるか死ぬかの環境で書き残された文章は、21世紀のビジネスに利用できる話だと思うんだよな。

この本を読んだ理由

名伯楽の語源が韓非子だと知ったので。

仕事に活かせるポイント

ここにある口語訳、そのすべてが使えるんじゃ無いかしら。野村監督のようになれるかも。

目次

初見秦篇
存韓篇
難言篇
愛臣篇
主道篇
有度篇
二柄篇
揚権篇
八姦篇
十過篇
孤憤篇
説難篇
和氏篇
姦劫弑臣篇
亡徴篇
三守篇
備内篇
南面篇
飾邪篇

感想

中国戦国時代に生きた法家である韓非が記した話。

性善説では無く、性悪説に成り立っている文章と言われていたのですが、凄くしっくりきた。

いい。

まだ、第一冊と四分の一しか読んでいないけれど、非常にいい。

なんだろう・・・私がいつも性悪説に成り立って動いているからでしょう。

ここに抜き出してメモをするということよりも、時を見てこの本を読み直すようにしよう。

 

韓非子 第一冊 (岩波文庫)

韓非子 第一冊 (岩波文庫)

 

 

タイトル:韓非子 第一冊
訳注者:金谷治
発行元:岩波書店

FACTA 2021.2

発行元:ファクタ

 

まとめ

政治に関しては、かなり「週刊金曜日」というか「通販生活」っぽくなっちゃいましたね。まぁ、いいんですけれどね。人それぞれに宛名分野と得意な分野がありますからね。政治と自動車技術に関しては、心してかからないとダメですね。きっと、ハイブリッド自動車の技術は電気自動車に活用できないと思ってるのだろうな。まぁ、いいのですけれど。とはいえ、経済分野と国際情勢、そしてメディアに関しては、鋭いんだよな。

この本を読んだ理由

月に一度の頭の整理

仕事に活かせるポイント

とくになし

感想

今月号で面白かった記事はコレ

 

「章男親子”トヨタ支配”の深謀」
そりゃ、そうだろうね。ただ、どこの自動車会社を見渡しても、創業家と、大株主の闘いは起きているからね。それに、トヨタが未来永劫上場企業である保障も、日本に本拠地を起き続ける保障も無いんだから。生き残ることを考えたら、あり振り構っていられないと思うゾ。自動車メーカーをソフトウェアメーカーにしようとしているくらいなんだから。

 

「EV対応でトヨタ二枚舌」
そりゃそうよ。生き残るためにはしたたかだもの。世界から純ガソリン車が消えようとしているのは「環境のため」以上に「新たなゲームのルール作りのため」なんだから。BEVやPHEV、FCVがメインになったら、今までの自動車メーカーの序列は関係なくなっちゃうんだから。そして、そのルールを作っているのはヨーロッパと中国、アメリカなんだから。日本政府の言うことなんて、真面目に聞いていないでしょう。

 

ディーゼルエンジンは悪者じゃ無い」
環境対応用のディーゼルエンジンを世界中のエンジンメーカーが開発できないのであれば、世の中の流れはFCVにってなるんじゃ無いでしょうかね。そりゃ、水素を保管するのは大変ですが環境対応の小型ディーゼルエンジンをメーカー各社が開発するよりはハードルが低い気がするのですな。

 

「新聞、過去最多”年間270万部”減」
そりゃそうでしょう。新聞各紙は若者では無く、お年寄りに向けた紙面を作っているのだもの。新たな読者層を獲得しようとしていないのですもの。減る一方だと思いますよ。

 

電通社員”個人事業主化”にわんさか応募」
これからは貧富の差がもっともっと大きくなるのでしょうね。稼げる人はどんどん稼ぐし、そうじゃない人は、どんどんそうじゃなくなっていく。会社に養って貰う人と、会社を養ってあげる人の差は、とてもとても大きいよ。

 

そんな今月号を読んでいたら読みたくなった本はコレ

 

ルポルタージュイスラムに生まれて:知られざる女性たちの私生活

ルポルタージュイスラムに生まれて:知られざる女性たちの私生活

 

 

 

タイトル:FACTA 2021.2
発行元:ファクタ

日経ビジネス  2021.02.01

発行元:日経BP

 

まとめ

創業者社長とサラリーマン社長の差というのでしょうか。自分でビジネスを立ち上げ、自分でビジネスを拡大してきた人と、それを受け取った人の間には大きな差があるってことですね。肝の座り方が違うってことだろうな。

この本を読んだ理由

週に一度の頭の整理

仕事に活かせるポイント

会社の成り立ち、生い立ちを調べようってことですね。原点、基本に立ち返ると、見えてくることがあるわけです。

感想

今週号の特集は「日清食品ファナックYKK…危機を超えるファウンダーの教え」ですね。ファウンダーです。創始者です。この21世紀に行われている業務は、創業当時の業務とは大きく異なるかもしれません。しかし、その会社のど真ん中を流れているはずの存在価値は、今も昔も変わっていないだろうというお話ですね。この考え、思いっきり、アグリーできますよ。創業者の考えって、会社がどんなに進化しようと変わらないと思うのですよね。そのような基本に立ち返ろうという話は、ものすごく良いことですね。そとから企業研究をする際にも使える考え方ですね。

 

そんな今週号で他に面白かった記事はこれ。

 

岐路に立つ自動車サブスク トヨタKINTOに世代と地方の壁
自動車って維持しようとすると、すごいカネがかかるんだよね。特に若い頃は。なので、渡しが今、二十代ならKINTOを利用してましたね。そしてあと20年、いや50代後半になったら自動車サブスクを利用するだろうな。趣味のクルマは所有するけれど、実用車はサブスクするようになるのだろうな。ほんとうに自動車の消費者行動が変わりますね。

 

ワクチン接種で株価7倍の裏方
なんと!そんなに株価が高騰した会社があるなんて!マイナス70度の状態を作り上げることができる超低温冷凍庫をつくるドイツのバキューテックなのだとな。

 

そんな今週号を読んでいて読みたくなった本はこれ

 

 

 

スマホ脳(新潮新書)

スマホ脳(新潮新書)

 

 

 

タイトル:日経ビジネス  2021.02.01
発行元:日経BP

挑戦 我がロマン 私の履歴書

著者:鈴木敏文
発行元:日本経済新聞出版社

 

まとめ

やはり、日本のコンビニビジネスを作りあげた鈴木敏文さんは凄いな。ビジネスマンとして学ぶことが多くある。本質を突き詰める、本質を見極めると言うことが何よりも重要なんだな。もっともっと、鈴木さんについて学ぼう。ツールは道具であって、目的ではないんだよな。

この本を読んだ理由

もういちど、セブンイレブンジャパンを作りあげた鈴木敏文さんについて学びたくなったため。

仕事に活かせるポイント

「われわれの競争相手は競合他社ではなく、真の競争相手はめまぐるしく変化する顧客ニーズそのものである」。本書冒頭に出てくるこのフレーズは、痛烈でありますが、まさにその通りだと思いますな。

目次

第1章 常識打破が仕事の原点
第2章 「やるべきこと」に挑戦する日々
第3章 日本の流通を変えたセブンーイレブン創業
第4章 「業革」の徹底と変化対応
第5章 絶えることなき不可能への挑戦
第6章 流通革新の第2ステージへ向けて

感想

日本にコンビニエンスストアを根付かせ、日本独自のサービスを次々生み出した鈴木敏文さんの自伝。初出は「私の履歴書」。そこに加筆して本書になりました、と。

セブン&アイグループを去り、今は独立した鈴木さんですが、鈴木さんがセブンや、ヨーカ堂の今を作りあげたことに、誰も異論は挟まないでしょう。

もちろん、それは鈴木さん一人の力じゃない。

ただ、中途入社で、当時はドベンチャーであったヨーカ堂に転職し、スーパーというベンチャービジネスを伊藤さんとともに作りあげてきた胆力は、生半可なモノじゃないことがよく分かる。

そして、その胆力とビジネスの基本は、勘や経験、度胸ではなく、勉強だというのだから頭が下がる。そりゃ、横滑りの中途入社組ですから、勘も、経験も無いのですけれどね。

その代わり、統計学や、心理学という武器で戦った。

何冊も鈴木さんの本(もしくは鈴木さんに関する本)を読んでいるので、書かれている内容の多くは既知のモノです。

が、何度読んでもアメリカ本国にあるセブンイレブンを救済しに行ったときの話が、しびれます。この話は、私のビジネスに大きなヒントを与えてくれるのです。

それは174ページにあります。

 

POSをすぐに導入しなかったのは、日本のセブンーイレブンのケースと同じ判断だった。ヨーカ堂の業革時もPOS導入を望む声は強かったが、けっして急がなかった。
単品管理を行い判断するのはあくまでも人間であり、その意識が徹底されていない状態で導入すれば、ハードウェアばかりに依存し、自動的に改革が進むと錯覚する。意識改革が何より先決だった。

 

ツールを導入することで「やった気になっている」人が多いですけれど、ツールはあくまでもツールですからね。

この箇所以外で、心に刺さったところは、セブン銀行を立ち上げたときに鈴木さんが手にした自信に関してですね。

これは214ページにある記述です。何度読んでも、ドキドキします。

 

みんながいいと言うことは単純競争に陥り、大抵は失敗し、みんなに反対されることはなぜか成功する。
私は常に「顧客の立場で」考え、判断してきた。だから決定的な失敗をせずにここまで来られたのではないだろうか。

 

個人商店に中途入社し、個人商店に労働組合を立ち上げ、個人商店の株式を上場させ、個人商店を大きな総合スーパーに進化させ、大きな総合スーパーからコンビニを育て上げ、コンビニを街の小さな商店から生活インフラに進化させ、さらには銀行まで作る。

そりゃ、反対されまくるでしょう。

でも、どれも実現してきた。もちろん失敗することもたくさんあっただろうけれど。そして、鈴木さん一人の力じゃないだろうけれど。

こういう嗅覚を持った格好いいビジネスマンになりたいですね。

 

挑戦 我がロマン (日経ビジネス人文庫)

挑戦 我がロマン (日経ビジネス人文庫)

  • 作者:鈴木 敏文
  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: 文庫
 

 

タイトル:挑戦 我がロマン 私の履歴書
著者:鈴木敏文
発行元:日本経済新聞出版社