WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

〜1時間で読むマーケティング〜Account Based Marketing 1年で会社の将来を変えるABMのコツ

著者:砂川暁彦

 

まとめ

タグラインに「1時間で読むマーケティング」と入っており、実際にすぐに読める本です。が、“接点の有無”と“口座の有無”で作った四象限からターゲットを絞り込み、コミュニケーションを設計していく考え方が素敵。ABMの考え方がよくわかる良書。そして、わかる人には世の中の矛盾も教ええくれる良書。

 

この本を読んだ理由

Account Based MarketingことABMを、もう一度、ちゃんとお勉強してみようと思いまして、手に取りましたわ。

 

この本を目次

第1章 ABMの基礎
第2章 ABM戦略策定のコツ
第3章 ABMデータマネージメントのコツ
第4章 ABMツール選定のコツ
第5章 ABMでビジネス変革

 

感想

著者は法人番号でビジネスを変えるかんたん企業検索APIサービス事業、現場の実行性を支援するマーケティングサービス事業を展開しているB-Storyの代表、砂川暁彦さん。かんたん企業検索API ST&Eを提供している企業の代表が書いただけのことはあって、多少なりともポジショントークな感じはある。

 

でもね、圧倒的に正しい。ABMはAccount Based Marketingってくらいで、単位はアカウントなんだよ。企業なんだよ。メールアドレスではないんだよ。世の中、ABMがブームで、MAベンダーや、CRMベンダーの多くが「うちはABMできまっせ」って言っているけれど、ワタシの知っている範囲ではどのツールでも標準機能でABMはできない(2019年12月現在)。

 

著者もそのことは本書で触れている。そのツールがABMに向いているかを判断する質問を用意しているのですが、これが素晴らしい。たぶん、多くのベンダーが黙ってしまうと思う。

 

  • 企業単位のwebレポート
  • 企業単位のスコアリング
  • 企業単位のキャンペーン評価
  • 部門、役職レベルで上記同様の集計
  • エリア、業種、売上、従業員数などの項目でリスト抽出
  • 企業およびリードの一意管理
  • 企業およびリードの名寄せ機能
  • 企業ランク付け
  • 独自ルールで企業グルーピング
  • 外部データ連携(API

 

 

何度も繰り返しますが、Account Based Marketingって言うくらいなので、企業単位なんですよ。メアド単位ではない。もちろん、メアド単位で行うBtoBマーケティングもある。でも、それはABMとはちょと違う。企業をどのようの攻めようか? その戦略から始まるのがABMだ。メアド基準、つまりリード基準でマーケティングを行っても、部門や、役職レベルで結果を集計できないとABMに進むことはできないということだ。

 

 

 

それでも自転車に乗り続ける7つの理由

著者:疋田智
発行元:朝日新聞社

 

 

まとめ

自転車ツーキニスト疋田さんの本。私もツーキニストを目指していましたが、ツーキニストよりもロードバイクで長い距離を走るようになりたいなぁとおもうようになりまして、読み進めていくうちに「わたしの目指している世界はそっちじゃないんだ」と感じるようになりましたです。

 

この本を読んだ理由

ツーキニストに憧れていた私にとって、疋田さんは先生なんですよね。

 

この本の目次

はじめに
プロローグ
第1章 自転車は文句なしに楽しい
第2章 「初心者」を脱するために
第3章 自転車の歴史
第4章 実践! 自転車の愉しみ方
第5章 自転車を社会に活かすための理論武装
第6章 道路は誰のもの?
第7章 警察庁はかくして「パンドラの箱」を開けた
第8章 それでも自転車の時代はくる
自転車に乗り続ける7つの理由 あとがきのようなもの

 

感想

TBSの社員で赤坂まで自転車通勤をしている疋田智さん。自転車ツーキニストとして有名な方。私も自転車通勤に憧れて、というか行っておりまして、春日部〜碑文谷の約40kmを自転車通勤していたこともあったんですけれどね。片道2時間かけて。よく考えたら、凄いなw 

 

今は仕事も変わり、職場も変わり、お客様先へ直行することが増えたので、自転車通勤しなくなっちゃったけどね。

 

疋田さんの言うよに、自転車での移動って、結構早いんですよ。公共交通機関を利用すると乗り継ぎやら、乗る変えやらで時間がかかりますからね。都心というか、首都圏での自転車は最強最速なんですよ。地方での自転車も良いですけどね。

 

私のこの考え方は、疋田さんの考え方&主義主張にも似てるんですよ。ある意味、自転車原理主義的な考えだったりするのよね。でも、私、最近自転車、乗っていないんだよなぁ。自転車は子供の練習に付き合うことが増えてきちゃった、というかそればかりだな。

 

自転車に乗ることでみえてくる交通行政への不満というか、クエスチョンマークも、似ているのも嬉しいなぁ。

 

うちの娘さんが自転車を上手に乗りこなせるようになったら共にサイクリングに出かけよう。お父さんと一緒が嫌だと言われたら、おっさんサイクリストとして頑張ろう。

 

 

それでも自転車に乗り続ける7つの理由

それでも自転車に乗り続ける7つの理由

 

 

Content Chemistry The Illustrated Handbook for Content Marketing

著者:ANDY CRESTODINA
発行元:Orbit Media Studios

 

 

まとめ

コンテンツマーケティングの重要な情報を仕入れるべく、洋書のコンテンツマーケティング本を読んでみました。私が求めていたのはコンテンツマーケティングフレームワークではなく、コンテンツの企画の出し方を求めていたんだな、と再確認。でもね、この本に書かれていいることは日本語で発行されているコンテンツマーケティングの本よりも実用的ですよ。

 

この本を読んだ理由

自分が持っているコンテンツマーケティングの知識をより向上させようと思って手に取りましたわ。

 

この本の目次

Introduction
1 WELCOME TO CONTENT CHEMISTRY
Part One:Lecture
2 HOW IT ALL WORKS
3 TRAFFIC SOURCES
4 CONVERSIONS
Part Two :Lab
5 CONTENT
6 PROMOTION
7 INSPIRATION & FINDING TOPICS
8 AUDIT, UPDATE AND OPTIMIZE
9 CONCLUSION

 

感想

コンテンツマーケティングはコンテンツケミストリーなんですよ、と。単なる企業から一方的な情報発信ではなく、様々なチャネルからの情報発信となる。これはユーザーの行動が複雑化し、単純な接触、単純なコミュニケーションだけでは、ユーザーの気を引きつけることができなくなってしまったということなんだな。

 

そんな状況を踏まえてのコンテンツマーケティング本。ユーザーの興味をひきつけ、それを信頼に変換する方法というセオリーが記載されている。一般的なマーケティングファネルではなく、信頼を軸にしたコンテンツマーケティングのファネルそって具体的場な手法を教ええくれる。

 

ステージはAWARENESS>INTEREST>TRUST>ACTIONとなっており、切れに対応するページはBlog post > Service page > About page > Contact pageとなっていると。それぞれのページの目的としてはAttracrs visitors with useful info > Explains what you do > Simple way to get in touch となると。このフローにあわせてコンテンツを作れと。

 

うん、わかった。「で、企画の立て方は?」私が求めていたのは、コンテンツマーケティングの企画の立て方だった。プロモーションや、SEOソーシャルメディアのことまでふれられている素敵な本でしたが、私の求めるレベルでの企画の立て方&企画の出し方はなかったな。

 

 

Content Chemistry: The Illustrated Handbook for Content Marketing

Content Chemistry: The Illustrated Handbook for Content Marketing

  • 作者:Andy Crestodina
  • 出版社/メーカー: Orbit Media Studios Inc
  • 発売日: 2018/05/01
  • メディア: ペーパーバック
 

 

FACTA 2020.1

発行元:ファクタ

 

まとめ

いつのまにか政治色といいますか、政治思想に基づく&偏るような記事は増えてきましたね。そして、昔からそっち側は残念な内容が多かったんですよね。FACTAはやっぱり経済事件を語らせると、経済事件の調査報道こそが真骨頂なんですよ、と再確認できた今月号ですな。文春砲よりFACTA砲。

 

この本を読んだ目的

毎月おこなう頭の整理ですね。

 

感想

今月号で特に面白かったのはこの記事。

 

パナソニック巣くう白アリ
改革をしようと外部から招いた経営陣がだめだったという。パナソニック、大きくなりすぎちゃったきがするのですよね。クロモノから、シロモノ、そして業務用に、電池や、太陽光発電まで。復活したソニーや、シロモノ家電で存在感をみせてきたアイリスオーヤマとはとは違うんだよね。総花的と言いますか。

CSOとして招いた片山栄一さんが数値目標を営業利益率から「EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)」に切り替えて、各カンパニーがついていけていない。ということと元日本マイクロソフトの社長でパナソニックへの出戻りである樋口泰行さんが疲れ切ってしまっているのだとな。

 

川勝リニア止めは成田闘争と似てきた
もう、静岡県をリニアが通らなくてもいいんじゃないでしょかね。そもそも大井川の水が毎秒2t流出するからけしからんって言っているけど、田代ダムから大井川の水が毎秒4.99tも流出しているのにな。これでJR東海と喧嘩しちゃうと浜松にも、静岡にも、未来永劫、のぞみが止まることはなくなりましたな。

 

富士通島根工場はなぜ生き残ったか
個人からの要望応えてパソコンを組み立てるBTOじゃないんだよな。細かい企業の情報をくみ取っとって、大量ロッドでパソコンを組み立てる。似ているようで似ていない世界。論理的には2億通りの組み合わせがある仕様。顧客の要望通りに組み立てるラインもすごいけど、顧客の仕様を聞き出す営業も凄いな。

 

ニコンが辿るライカの道
キヤノンと並ぶカメラの名門が、カメラ事業に大ナタ。カメラの販売や生産拠点の効率化を進め、22年3月期までに事業運営費を19年3月期に比べ500億円減らすんだとな。つまり、プロとハイアマチュアにターゲットを絞るんだと。元ニコンユーザとしては悲しい限りだけれど、現ソニーユーザとしては、それでも足りないんじゃないかと。

自社製センサーとプロ使用にも耐えられるフルサイズミラーレスはカメラのルールを変えてしまいましたよ。ミラーレス一眼を本気になって開発しておけば、ルールメーカーになれたのに。富士フィルム銀塩カメラからデジタルカメラの変化について行けたけれど、ニコンはどーなる?

 

北海道カジノ断念まさかの真相
FACTAでは“官邸直結の知事がちゃぶ台返し。菅案件批判を煙に巻き、時間差認定のウルトラCも”って言う内容なんですが、北海道にIRを誘致するはなしで中国企業からの収賄容疑でIR議連の秋元司衆議院議員が逮捕されたわけですよ。そして、その舞台は北海道だったわけですよ。これ、官邸が知っていたから、官邸の力で潰したんじゃないんでしょうかね?

 

そんな今月号を読んでいたら、読みたくなった本。

 

小泉進次郎と権力

小泉進次郎と権力

 

 

 

テロリストの誕生: イスラム過激派テロの虚像と実像

テロリストの誕生: イスラム過激派テロの虚像と実像

 

 

 

クーリエ・ジャポン 2015.2

発行元:講談社
 

 

まとめ

世界の有名著名な人の愛読書よりも、佐藤優さんがオススメする本の方に惹かれましたな。佐藤優さんも十分に著名人ですけどね。信じる政治思想は異なっても、佐藤優さんのモノの見方・考え方は私知的好奇心を満たしてくれます。

 

この本を読んだ理由

たぶん、クーリエ・ジャポンだからなんでしょね。5年も積読していましたね。

 

感想

今月号の特集は「完全保存版 世界の人はこんな本を読んでいる」ですね。ほんと、完全保存版でしたね。5年も積読していました。いやーびっくり。いつか読もうと思っていたんですけれどね。でもね、5年寝かしておいてよかったのかも。ジョブズザッカーバーグ、ベゾス、イーロン・マスクウォーレン・バフェット、ピーター・ティール、ジャック・マー、マララ・ユフスザイ…。

 

世界のトップを走っている人に変化がない。2015年から2020年の五年間、世界はそんなに変化しなかったということか?この間にアメリカの大統領はオバマからトランプに変化し、EUからイギリスが離脱すると大騒ぎしているのに。2010年から2015年、もしくは2000年から2010年のほうが世界の進化は大きかったのではなかろうか?

 

で、今月号でも面白かったのは、佐藤優さんのコラムだ、記事だ。佐藤優を悪く言う人もいますが、この人の知識量と物事の整理方法は感動しますよ。すごいですよ。信じる政治思想は異なっても、そこは真似したいですよね。そして、佐藤優さんが勧めるこの本が読みたくなったですな。

 

ユーラシアの地政学―ソ連崩壊後のロシア・中央アジア (新世界事情)

ユーラシアの地政学―ソ連崩壊後のロシア・中央アジア (新世界事情)

 

 

 

ソ連史 (ちくま新書)

ソ連史 (ちくま新書)

 

 

 

ソビエト、東ヨーロッパの政治システムや、文化、歴史についての知識量が、とんでもないレベルですよね。この業界では日本トップクラスの知識人であることは間違いないでしょう。