WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

日経ビジネス 2019.07.01

発行元:日経BP

 

感想

大特集は「敵か味方かBAT」ですね。BはBaudu。 AはAlibaba。 TはTencent。中国のIT大手のことですね。いやいや、Googleだって、フェイスブックだって、やってることはかなりエグいけどね。ただ、デモに行くときに、その連絡にフェイスブック使ったりするけどな。香港でデモが起きたとき、デモの参加者はウイーチャット(微信)を使わず、Suicaのような電子マネーを使わずにいたんだよな。足がつくし、あとから中国政府に何されるかわからないから。

もしかすると、アメリカ政府に楯突くようなデモに参加する人はフェイスブックMessengerを使わないし、Googleマップを使ったりしないんだろうな。
そう考えると「普通」に生活してるぶんには百度や、アリババ、テンセントを使っても良いのかもね。便利だしね。しかし、その「普通」が、ずっと「普通」として存在している保証はないけどね。
しかし、それはGoogleや、フェイスブックがあるこちら側の世界も同じだけどね。

 

で、他に面白かった記事。

 

「年金2000万円不足に潜む政官の罪」
いやいや。誰も年金だけで老後を生活できると思ってないしな。何を騒いでるのか?それに、これ、厚生年金のはなしだしな。国民年金なら、もっとお金、必要だぞ。さて、ちゃんと投資と預金をして、しっかり稼ごう。

 

「スシローと元気寿司、提携解消 経営統合 握れなかった理由」
なんと!回転寿司より、回転しない寿司の方が利益率も高いし、売上も良いのだと。廃棄は起きにくいし、回る設備投資がいらないからなんだと。回転レーンも、皿を数えるシステムも 要らないしな。そして、回転しない寿司屋さんをオールオーダー型というのだと。

 

そんな今週号を読んでいたらこんな本が読みたくなりましたな。

 

アパレル・サバイバル

アパレル・サバイバル

 

 

 

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 

 

 

あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実

あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実

 

 

逆境だらけの人類史 英雄たちのあっぱれな決断

著者:ビル・プライス
発行元:日経ナショナルジオグラフィック

 

目次

序章
初期人類、最初の石器を作る
初期現生人類、アフリカを出る
狩猟採集民、定住と農耕畜産を始める
シュメール人、筆記を始める
エジプトとヒッタイト、平和条約を結ぶ
アテネ市民、民主主義を選ぶ
シッダールタ、悟りを求めて旅立つ
アショーカ王、戦争を放棄する
ユリウス・カエサルルビコン川を渡る
パウロ、ダマスコへの道で回心する
コンスタンティヌス帝、キリスト教徒になる
ジョン王、マグナ・カルタに署名する
メディチ家、銀行を開く
グーテンベルク、聖書を印刷する
フェルディナントとイザベラ、コロンブスを支援する
ザルム伯、ウィーンに踏みとどまる
コペルニクス、「天球回転論」を世に問う
デカルト、理性を見いだす
ニュートン、復学する
ピョートル大帝、ロシアを改革する
植民地人、独立に賛成する
パリ市民、バスティーユを襲撃する
アメリカ政府、ルイジアナを購入する
ウイーン会議が「ヨーロッパ協調」を確立する
カール・ドライス、駆け足機の発明に注力
モンロー、不介入主義を発明する
ダーウィン、ビーグル号の航海に同行する
リンカーン、南部の奴隷を開放する
ライト兄弟、飛行機の製作に挑む
D・W・グリフィス、ハリウッドで映画を撮る
ガンジー、市民的不服従を実践する
ロバート・ジョンソン、悪魔と取引する
ルーズベルトニューディールを表明する
イギリス内閣、決戦を決議する
ルーズベルトチャーチル大西洋憲章に調印する
アイゼンハワー、Dデイの進行を決める
ノーマン・ボーローグ、メキシコに移住する
マーシャル、ヨーロッパ再建計画を公表する
ローザ・パークス、席を立つのを拒む
ケネディキューバを「隔離」する
ジョージ・マーティンザ・ビートルズと契約する
ネルソン・マンデラ、大統領との取引を拒む
ゴルバチョフペレストロイカを打ち出す
アウン・サン・スー・チーミャンマーに変える
ティム・バーナーズ=リー、ワールド・ワイド・ウェブを考案する
アップル、スティーブ・ジョブズを再雇用する
ベルファスト合意が締結される

 

感想

この本を世にとった時、まさか、これが「ナショナルジオグラフィック」の世界にある本だとは思いませんでした。
タイトルは「逆境だらけの人類史 英雄たちのあっぱれな決断」。
てっきり、山川の教科書の仲間かと思っちゃいましたよ。

 

歴史のターニングポイントというのは「え?」という出来事が立て続けに発生して、起きることばかりなのですよ。

 

なかには「いや、そーじゃねーだろう?」っていうのも、この本には含まれていますがね。

そこはそれで、おいておいて。

 

人類ではじめて石器を使ったとか、人類がアフリカ大陸から出ていったという話は、あまりにも古すぎるんですが、アイゼンハワーがDデイ、つまりノルマンディー上陸を始めたとかも古すぎるのですけれどね

 

たとえば、「アップル、スティーブ・ジョブズを再雇用する」という話。

 

二人のスティーブ、スティーブ・ジョブズと、スティーブ・ウォズニアッキが立ち上げたアップル・コンピュータ。ギークのための会社をまともな会社にしようと、招聘したジョン・スカリーに自分の会社を追い出されたスティーブ・ジョブズが、また、アップルに舞い戻っていなければ、iPhoneも、iPadも、iTunesもなかったわけで。

 

そのジョブズが、ルーカスフィルムのコンピュータ関連部門を買収し、その会社をPIXARと名付け、CGアニメーションで財を成していなければ、ほぼ無給でアップルに戻ることもなかったわけで。

 

そう考えていくと「逆境じゃなくて、偶然の連続じゃなかろうか?」なんて気がしてきちゃうのですが、いやいやいや、逆境ですよ。自分が作った会社で、自分が招いた新社長に、自分が追い出されてしまったのですもの。スティーブ・ジョブズは。

 

そんな話が、ぎっしりと詰まっている1冊。

 

世界史好きにはたまりませんが、しかし、そこまでトリビアも埋め込まれていないので、「歴史は好きだけれど、そこまで世界史は好きじゃないかも」という人にこそ、おすすめの1冊ですよね。

 

 

 

逆境だらけの人類史 英雄たちのあっぱれな決断 (ビジュアル讀本)

逆境だらけの人類史 英雄たちのあっぱれな決断 (ビジュアル讀本)

 

 

FACTA 2019.07

発行元:FACTA

 

感想

今月号、面白かった記事。

 

「ホンダを蝕む陰鬱な社内政治」
スゴイヨ、ホンダ。2018年度の営業利益が四輪2096億、二輪2916億、金融サービス2359億、パワープロダクツなど-109億。いやー自動車がダメだね。各地で最適化された車を製造するというホンダのやり方が裏目に出たな。グローバル派生車種を2025年までに現在の3分の1に減らすんだと。そして、トヨタフォルクスワーゲンのようにモジュール化して生産性をあげるホンダアーキテクチャーてのをはじめるのだと。完全に周回遅れだな。そして、本田技研のトップがエンジニア出身でなく、早稲田大学政治経済学部出身の人間がつくという。バイクで支えられている自動車メーカーになってしまいましたな。そして、建て直すの大変そう。ゴーンさんでも連れてこないと、中国メーカーの傘下になるかも。まぁ、VOLVO見ていると、あながち駄目だとは思えないけどね。

 

ソニー新卒年収730万は高いか」
AIエンジニアに払うお金ね。もっとたくさん払わないとだめな気もしますが、そもそもギーグなエンジニアがSONYに来るのかね、と。ジョージ・ホッツプレステ3の脱獄に成功したら、ホッツを訴えたような会社だしな。そして、それがハッカー集団の「anonymous」の逆鱗に触れて、7000万人を超える個人情報の流出につながったのだと。SONYの経営陣は、世界標準の報酬を貰ってるんだから、若手AIエンジニアにも、支払えば良いのにね。それでも人が来るのか?は別の話だけど。

 

MMTは暴論にあらず 消費増税は凍結せよ」
MMTとは Modern Monetary Theoryの略で現代貨幣理論と呼ばれている。自国通貨の発行権を持つ政府は債務不履行に陥るリスクがないから、インフレにならない限り、いくら財政赤字を膨張させても構わない、という理論。これ、わたし、勉強してみよう。日本が実証実験しているみたいな理論だな、これ。

 

そんな今月号を読んでいたら、読みたくなった本。

 

暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史

暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史

 

 

 

「平成の天皇」論 (講談社現代新書)

「平成の天皇」論 (講談社現代新書)

 

 

ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?

 

編者:ダイヤモンド・ビジネス企画
発売元:ダイヤモンド社

 

目次


序章 優れたイノベーションは新たなマーケティング戦略を生み、やがてそれは文化となる
第一章 進化を続ける日本酒の最先端へ 勇気あるイノベーションの幕開け〜挑戦という名の商品開発
第二章 「ワンコップ」やない、「ワンカップ」や! 魁のマーケティングが創った新市場
第三章 「何や、この在庫の山は!」 楽しみ方を売る。日本酒の新たな世界を開拓
第四章 「立ち止まったらあかん!」 大ヒット商品ページを背負った次世代の苦闘
第五章 受け継がれる、不断のイノベーション ワンカップ五〇周年から、新たな提案へ
終章 ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか? 著名人に聞く『ワンカップ大関』の功罪

 

感想

ワンカップ大関と言えば、「そのまま飲めるお酒」とか「酒呑みが好むどこでも飲める酒」とか「おっさんが飲むもの」とか、自分もすでにおっさんなのに、思ってしまうわけですよ。

 

なんで、そう思ってしまうかといえば、子供の頃、長距離の電車、それこそ特急とか、新幹線とかに乗ると、おじさんたちが飲んでいたからなんですよね。ワンカップ大関。子供心に「おじさんたち」と言っていますが、今から30年以上も前の出来事ですから、たぶん、確実に今のワタシのほうがおじさんなんでしょうけれど。

 

おじさんが遠くに行く電車の中で飲むお酒。

 

生まれたときからワンカップ大関が存在していたわけですから、ワンカップ大関ネイティブにとって、「それは普通でしょ?」って話なんですが、実はそうではないんですよね。「そのまま飲める」「どこでも飲める」というのは、ものすごいイノベーティブなことだったと。

 

日本酒というのは一般的に、一升瓶や、四合瓶、少ない単位でも二号瓶で販売されておりました。一升瓶であれば王冠ですし、四合瓶であればスクリューキャップだった。そんな瓶に入った状態の日本酒を徳利に次いだり、コップに注いで飲んだりしていた。

ちなみに、「コップ酒」というのは、それまでは「のんべぇのおっさんが、アルコールを流し込むために、コップで日本酒を飲んでいた」くらいのイメージで、あまりマナーがよろしいとは言われていなかった、と。なぜならば、日本酒は熱燗で飲むことが一般的だったから。へ~ですよ。へ~。地酒ブームで、日本酒はひや、もしくは冷酒で飲むのがおつだと、現在では言われているのに。

 

そーいえば、昔は日本酒が特級・一級・二級って分類だったしなぁ。

 

そんな時代に、大関は特級もしくは一級の日本酒しか作らない酒蔵であった。そして、高度経済成長期を迎えようとしている昭和30年代、ウィスキーや、ビールの人気に押され、日本酒のシェアは伸び悩んでいた。

 

そんな状況下で革命的な商品として生み出されたのが、ワンカップ大関であると。

 

市場もない。需要もない。だから、市場も、需要も作ってしまいました、と。

 

日本酒は熱燗で、徳利とおちょこで飲むもの。
コップ酒は飲ん兵衛ぇがアルコールを流し込むための手段。だから、味は問わない。

 

そこに特級と一級しか作っていない大関が、いつでもどこでもそのまま、ひやで日本酒を飲めるようにコップに入った酒を売る。

 

そりゃ、現状を否定しすぎる商品だから、既存のマーケットには売れないよね。

 

だから、ターゲットを若者とした。

缶ビールの登場が昭和33年だから、そこを意識したっていうのもあるのでしょうね。

昭和30年代から40年代にかけては缶ビールや、ワンカップ大関のほか、世界初の即席麺「チキンラーメン」(1958年)、世界初の即席カップ麺「カップヌードル」(1966年)、世界初の市販レトルト食品「ボンカレー」(1968年)と、その後の食卓を形付けるような革命が次千木と起こっていたんですな。

 

今となってはふつー過ぎるワンカップ大関の、そのチャレンジ精神に、ただただ感動するだけでございます。

 

 

 

ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?---日本酒の歴史を変えたマーケティング戦略

ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?---日本酒の歴史を変えたマーケティング戦略

 

 

日経ビジネス 2019.06.24

発行元:日経BP

 

感想

大特集は「新規事業という病」ですね。わたし、新規事業を立ち上げるの好きなんですけれどね。新規ビジネスを立ち上げることほど英サイティングなことはないですな。そして、ある程度軌道に乗ると飽きちゃうという。駄目な性格ですねw

新規事業は「事業を立ち上げること」がゴールではなく、「新規に立ち上げた事業を成長軌道に乗せる」ことがゴールだものね。

そんなわけで、この特集には「やってはいけない新しいこと3パターン」というのが紹介されております。それは・・・

①「流行」に手を出す
②「シナジー効果」の大誤解
③過去を否定しすぎる
・・・ですとな。

 

そんな今週号で他に面白かった記事。

 

「日産、総会で体制一新に黄色信号 ルノーが突きつけた資本の力」
でしょうな。西川さんは落とし所を探しているというけれど、落とし所は見つからないと思うよ。なにしろ、ルノーは日産の株式の43%も保有する大株部主なんだから。

 

「東京都は取付費用に補助方針 暴走高齢者、防止装置広がるか」
やらないよりやったほうがいいですけれどね。これだと根本の解決にならないので、すべてのクルマにはトークン、もしくはアプリで生成したワンタイムパスワードを入力しないとエンジンが掛からないようにする。その装置を取り付けなければ、継続車検を通さない。そして、70歳を超えたら、免許は毎年更新にして、更新時には、取得時と同じように路上試験と筆記試験を義務付ければいいんですよ。ワンタイムパスワードを入力しないとエンジンが掛からないようにするのは、そんなンい難しくないことですしね。毎年路上試験を受けさせれば、それも毎年違うコースで、危ない運転をしているか田否かが一発でわかるしね、

 

ウォルマート、冷蔵庫に生鮮配送」
すげぇ。その名も「インホーム」。従業員が顧客の自宅に上がって。冷蔵庫に生鮮食料品を直接届けるのだと。顧客は商品をスマホのアプリで注文し
配達員はスマートキーで玄関の鍵を解除すると。で、配達員がちゃんと配達しているのかスマホアプリで確認できるようにして、さらに配達員にはウエラブルカメラを装着させて、撮影させるとな。すごいな。この発想。

 

そんな今週号を読んでいたら、読みたくなった本。

 

 

 

サブスクリプション実践ガイド――安定収益を生み出すビジネスモデルのつくり方

サブスクリプション実践ガイド――安定収益を生み出すビジネスモデルのつくり方

 

 

 

サブスクリプション・マーケティング――モノが売れない時代の顧客との関わり方

サブスクリプション・マーケティング――モノが売れない時代の顧客との関わり方